2012/05/03(Thu) 14:38 みんなが右へ行くのなら…

地下鉄の車内で若者が「他人とちがった生き方をしたい」ことを例え、
「みんなが右へ行くのなら、自分は左へ行くよ」と口にした。
これ、ボクはとても気になる慣用句のひとつです。
「みんなが右へ行くのなら」という前段の続きをどう言うのか?
型通りに「左に行く」と続ける人が多いんだけど、
この句が意味するのは「流されずに思った通りに生きる」だ。
その意味を理解していると、後段を自分流に変えてくる人もいる。
「まっすぐ進んでみるよ」や「立ち止まって世界を眺めてみる」など…。
コイツは変わった仕事をしてくれそうだな、と思える連中たち。
東京メトロの若者よ、他人と違うとはこういうことだ。
慣用句や慣例ってなことを鵜呑みにしちゃいけないよ。
2012/04/26(Thu) 11:04 思い出の深呼吸

ある番組の撮影が終わりスタジオを出ると、
まだ女子高生なクルクルミラクルの「Sともえ」ちゃんがいて、
テーブル席で「宿題やってるんですぅ〜」とメゲていた。
「1000円で手伝ってあげる」「高いですぅ〜」と馬鹿話をしていると、
「おはようございます!よろしくお願いします!」と元気な声。
ふり返るとSPEEDの4人が立っていた。
当時はまだhiroは小学生だったかな?
「中にどうぞ」と促し、若すぎる4人がスタジオに消えると、
なぜか自然と大きな深呼吸をしてしまった。
「あー、若いエキスを吸いこんでますぅ〜」と笑われて、
初めて自分のオヤジ化を自覚したのでした。
みんな、素敵な女性になりましたね。
ワタクシも立派なジジイになれるよう頑張ります。
2012/04/26(Thu) 11:02 思い出の楽屋

安岡力也さんのことです。
ある番組でご一緒させていただいてから気にかけてもらい、
ただの生意気な若僧をずいぶん可愛がって下さいました。
そんな頃、御出演中の楽屋にお呼ばれ、場所は帝国劇場。
「オウ、まぁ一杯やってくれ」と酒をいただき世間話。
しばらくして開演が近づき、海賊姿の力也さんが立ち上がり、
「飲んでていいぞ、ちょっと芝居してくる」と……。
「いやいやオレも観ますよ、客席に行きます」と慌てるオレに、
「そりゃそうか」と愛らしく微笑んだのです、海賊メイクで……。
酒、ありがとうございました。笑顔、ありがとうございました。
ご冥福をお祈り申しあげます。
お会いしたのは無頼一辺倒の時代ではなく、
「心優しき無頼漢」になってからの力也さんだったので、
ボクには笑顔の印象の方が多くあります。
局の楽屋でマネージャーを鉄拳とともに厳しく叱ることもありましたが、
それは理不尽な理由ではなく、正論。
力也さん流の若者育成方法だったのでしょう。
それほど身内には厳しかったです。
しかし、仲間にはとても優しい。
「義」はどこにあるのかを常に心に留めているようでした。
身内に厳しく仲間に熱いというシンプルな圧力のかたまり。
これがボクの知る安岡力也さんです。
何かが起こった際、一歩を踏み出す前にまず考えてしまう自分とは違い、
気がついたら第一歩を踏み出している。
それはとても「漢」の姿でした。
その背中は追いかけて行こうと思います。
2012/04/18(Wed) 10:09 アイロンの思い出

業界にまだ片足しか踏みこんでいない駆けだし小僧の頃、
某人気ワイドショーで放送される生コマーシャルの担当になった。
始発でテレビ局に向かい、ボーッとしながら生CMの舞台を作る。
商品カットの台にアイロンがけした布を敷き、商品を並べる。
そんな毎日のある日、担当のCMの直前のコーナーで、
苛酷な障害を負いながらも懸命に生きる少年が取りあげられた。
その直向きな姿にスタジオ内はただ静まりかえる。
そしてコーナーが終わり、いよいよ60秒の生CM……。
ところがCMを伝えるはずのタレントが嗚咽してしまって声が出ない。
結局ほとんど喋れないまま、最後の商品カットになってしまった。
「アイロンきちんとかけなきゃな」あの朝、ボクは少しだけ前向きになった。
2012/03/30(Fri) 09:50 再生のオムレツ

明日、3月31日。幕張メッセからの生中継番組をもって
自分の放送人人生に一区切りをつけます。
その前日、今朝は愛用の鉄フライパンを磨いた。
クレンザーでゴシゴシと表面の酸化皮膜を剥ぎ取り、
100番手の紙ヤスリでピカピカになるまで磨いてしまう。
これでもう鉄は丸はだかの状態だ。
でもそこから空焼きをして油をなじませれば復活する。
鉄のフライパンは何度でも生まれ変わることができるのだ。
そしてオムレツを作った。生命を閉じこめた卵がプルンと躍り、
新しいフライパンの中で料理として生まれ変わる。
4月からの自分も熱い目標の上でホカホカと躍りたいぞ。
ってなわけで、放送人人生はほぼ終了です。
4月以降もレギュラー番組が一つだけ残るんですけどね……。
愛用のフライパンは
「島本製作所」製の厚底フライパン(20cm)です。
コイツとも実に長い付き合いになりました。
ほとんど「卵料理専用」として頑張ってくれています。
それにしても鉄です。鉄はやっぱりスゴイ。
シンプルなモノだから何度でも生まれ変わることができる。
要するに芯がしっかりしているんですね。
だから、ちょっと迷ったり悩んだりしても、
サビつきや焦げつきを落として火を付ければ、再び甦る。
帰るべき哲学を持っているってのは強いです。
こうありたいね。
4月になって放送人人生の整理が終わったら、
いよいよ酒場開業に向けて専念していきます。
楽しみなのです。










