万年筆で書く
日々見て、ふれて、感じたことを、ウソのつけない筆記具で。since 2007.Feb.
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2009/07/31(Fri) 19:12  とどまらず
とどまらず
瓶の中の酒が記憶より減っていることに気づいた昼下がり。
昨日より蝉もうるさくないようだったので、
氷一個分だけロックにして飲んでいると
資料を少し濡らしてしまった。
急いで拭かなきゃ、と思ってティッシュを抜き取れば、
儚い手応えで最後の一枚が飛び出してきた……。
いつまでも同じ場所にいるなんてことはできないんだよね。
立ち向かうべきことは次々と目の前に現れ、
二度と会えなくなってしまった人もまた増えた。
どうにかならないもんかなぁ、時の流れってのは……。
グラスの氷ももうじき融ける。

何事かの終末や離愁にかられていると、それは必ず近くにいる。
時の流れってやつはいつだってそうだ。
大人になればなるほど、意識すればそれは怖ろしく、無力感が積もる。

いろいろあって「時間の流れって速いよ」と思うバイオリズムに入ってます。
だから、パソコンのシネマディスプレイの壁紙を変えて気分転換。
ゴール直前を疾走する安田記念のウォッカから、
オリオン座の三つ星あたりのものに貼り替えて心のスピードをコントロール。
このあたりはたくさんの星があるからデスクトップが隅々まで煌めき、
ウォッカの激走とはちがった眩しい生命感にあふれた宙が広がりました。
その三つ星の一番左「アルニタク」のすぐ下には暗黒星雲がある。
ウォッカからつなげたわけではないんだけど、
それは暗い部分が馬の頭の形をしている「馬頭星雲」です。
眺めていたら、オリオンの三つ星よりもそこに惹かれはじめたので、
画像を時計回りとは逆に90度回転させた。
これでデスクトップの「馬頭星雲」は頭を上にして見える。
「アルニタク」を見つめるように顔を左に向けて漆黒の馬が跳ねる感じ。
そういえば「ひだり馬」って縁起がいいんですよね。
「馬」の字をひっくり返すと「きんちゃく(財布)」の形に似てるからとか、
「うま」が「まう(舞う)」になって、めでたい舞いを連想させるからとか、
そんな理由があったような気がします。
オリオン座の星々を結び、オリオンを描こうとすると、
左手に棍棒を振り上げて片足を上げている姿になる。
彼は狩人だから、それは狩りをしている様子なんだろうけど、
なんだか踊っているようにも見えたりしますね。
立ち止まることが許されないのなら、たゆたうように舞いながら。
そういきたいもんです。


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2009/07/24(Fri) 08:16  祈り
祈り
神様なんていない、そう思って生きてきた。
そしてまた、深く強く、心の底からそう思った。
「なんでアイツにこんな現実と未来を用意したんだ!?」
本当にいるのならそう問い質してみたい。
でも、ソイツはいつだって黙したままだ。
遣り場がない、見つからない、ただ祈るだけ。
その祈り、一体誰に聞いて欲しいのか?
光の中の玉座には誰も座っちゃいないと思っているんだろう!
そう思っているのに、それしかやることがない。
土くれに矛盾を着せて作った出来損ないの生き物だ、ヒトは。
だから予想もしない一瞬に脆く壊れてしまう……。

友人の事故をずいぶん経ってから知りました。
顔なんか見なくてもどうにかうまくやってるんだろう、
そう思える相手だったので長いこと会ってなかったんだけど。
どうしてなのかな?
ただ、それでも生きていてくれたことに感謝したい。
神様なんかいなくても、そこには光がある。
スポットライトのようにアイツを照らし続けてくれないだろうか、
これからずっと、いつでも一歩前の場所を。


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2009/07/20(Mon) 19:12  ないのにある
ないのにある
電車内でOLらしき女性2人組がクスクス笑いはじめた。
どうやら近くに立つ紳士の髪、カツラをネタにしているらしい。
少々大胆にズレている感じがおかしいのだろう。
けど笑い方に品がなさすぎで、ちょっと気分が悪い。
ねぇねぇ、オネーサマたちのそのバストのとこ、
そこにもパットなるものが入っているのではありませんか?
無いものを有るように見せるって点じゃ同じザンスよ。
と、ほくそ笑むボクのポケットで携帯がバイブの感触!
取り出してみても着信はない。無いものが有るという錯覚。
これ、ファントムバイブレーションシンドロームって言うんだよね?
早く脚本仕上げなきゃ、催促に脅えてる証拠だもん。

カツラが多少大胆にズレてたっていいじゃないですか。
それで笑っていいのは子供だけです。
せめて声はきちんと抑えて騒いで欲しいもんですね、大人なんだから。
それからこの紳士に限らず、
カツラの方って回りがそれに気づいてないもんだと思ってますよね?
そんな素振りを醸し出してくるもんだから、
こっちは「気づいてませんよ」の芝居をし続けなきゃならない。
これってカツラハラスメントだと思うんだけど、どうでしょ?

閑話休題。
最近多いんですよ、ファントムバイブレーションシンドローム。
「あ、鳴った!」とか「あ、呼んでる!」とか思うのに着信はない。
初恋のざわめきなんて天体望遠鏡でさえ見えないくらい遠くなってるのに、
誰からのコールを心待ちにしてるっていうんでしょうか?
って、違いますけどね、間違いなく仕事の催促に脅えてるんです。
「そろそろなんか言ってくるんだろうなぁ」ってタイミングも過ぎ、
「このままじゃ許されないだろうなぁ」って事象に突入してますもので…。
すいませんね、これアップしてシャワー浴びたら書き始めますから。


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2009/07/16(Thu) 21:42  遠い日の美術
遠い日の美術
小学6年の日の美術の授業で先生が本を読んだ。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を所々端折って粗筋だけ。
5分ほどで読み終えると「この話の絵を描きなさない」と言った。
「なんだこの授業?」と思いながら、
パレットに水性絵具を絞り出した、赤を大量に。
ボクにとってそれは飛び散る血の色だ。
天からの糸が切れ、落ちる者たちの体をバラバラにして描いた。
頭も腕も足も眼球もバラバラに千切れて落ちる絵……。
先生はその絵を見てそれはそれはヒドイ点数をつけた。
でもガッカリはしなかった、まったく。
充実感が沸騰し、気を失いそうだったからだ。

アイディア出しの散歩中に携帯のバッテリーが不安になり、
某大手書店がやっているカフェで充電させてもらうことにした。
テーブルや壁にある本は読み放題なのでありがたい店なのだ。
で、この日座った席にあったのが「芥川龍之介集」だったのです。
だから思い出しちゃったんだよね。
この時のことを思い出すと体温が上昇するっていうか、
やっぱり何かが沸騰する感覚になる。
物語のアイディアを整理するための外出なのに、もうそれどころじゃない。
なので、この感覚が抑えつけられなくなる前に書いてしまえと。
原稿用紙を取りだして万年筆でカリカリと焼き付けました。
隣のテーブルでは近所の専門学校生たちが6人で課題をやっている。
全員がPCを開いて作業を分担しているようだ。
手書きのボクは、最後に「雷」と記して万年筆のキャップをはめる。
コーヒーは少し冷め、残りも僅かなのだけど、携帯の充電はまだやっと半分。
もうちょっとフラフラしたいからバッテリー半分じゃ不安だ。
だから80%になったら出ようと思った。
フル充電よりはそのくらい、沸騰する手前くらいで。


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2009/07/15(Wed) 11:05  夏の色
夏の色
知人より暑中見舞いをいただきました。
薄墨で流れるような挿し絵が添えられていて、
目に涼風が吹くのを感じました。
薄墨というのもなかなかいいものですね。
自分の場合はやはり万年筆で書きます。
このインク「モンブラン ロイヤルブルー」も夏色ですが、
パイロット「色彩雫」シリーズの「朝顔」や「露草」も
キラキラとまぶしくて涼しげな夏色のインクです。
あとは涼しげな字が書ければいいんだけど……、残念。
というわけで皆様、暑中お見舞い申し上げます。

不況だし、政治も不安定な時期だし、
ジタバタ慌てたりせず、のんびりと手書きで書いて、
ポストに入れてゆっくりと相手に届くそのスピード。
今はそんな時間の流れにかかわってみることが必要な気がします。
夕暮れなら立ち止まって、街の色が変わっていくのを眺めたり、
月が出ていたら夜空を見上げたりね。
他の誰よりも早く、すべての者を出し抜いて勝ち抜くんだってのは疲れるし。
だからおかしいことが起きるんだろうな、人も社会も。
本当は自分の足で歩くスピードで充分なのかも知れないのに。

暑いですけどお元気で!


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2009/07/12(Sun) 18:57  手が覚えている
手が覚えている
日差し照りつける下町の食堂に老職人が入ってきた。
メニューも見ず告げたのは「塩鮭定食」の一言。
それが目の前に来ると丼飯の上に塩鮭を丸ごと乗せ、
骨を除きながら少しずつ飯に混ぜて掻き込み始めた。
そして飯の上の塩鮭がなくなると味噌汁をかけて猫まんま。
行儀は悪いが、躊躇いがないのはどこかカッコイイ。
真似しようったって出来るものではないだろう。
何の職人だか判らないけど、彼の手仕事を見たいと思った。
食べ終えて、ようやくコップの麦茶をあおると、
首の白いタオルで顔をぬぐい日差しの中に戻って行きました。

黙々とですよ、黙々と。
箸はひとたびも止まることなく、彼の流儀で流れるように。
グルメタレントに似た表情はおろか、
顔色ひとつ変えずにずっと食べているんだけど、すごく旨そうだ。
「食堂のメシはこうやって食うもんなんだなぁ」とか、
「あぁ、こっちも塩鮭にすれば良かったな」とか思いながら、
だらだと「ハムエッグ定食」なんかを食べていました。
しかも丼飯ではなく「小ライス」で……。
そんな姿をチラリとでも彼に見られた時には、
「ハムなんだかタマゴなんだか、はっきりしやがれ!」と睨まれそうだな。
って、なんだろう、この負け感は……。

子供の頃、近所の工場にいた職人さんが、昼飯の弁当を食べ終え、
弁当箱に熱いお茶を注いで旨そうに飲んでる姿を見て真似たことがある。
アルマイトの弁当箱はすぐに熱くなり、指先が悲鳴を上げ、飲めなかった。
うわべだけのモノマネじゃダメなんだよね、通用するわけがない。
だからいいっか、「ハムエッグ定食、小ライスで!」の流儀で。


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2009/07/07(Tue) 16:27  潮時にきているのかも知れない
潮時にきているのかも知れない
近頃は業界人らしい夜を過ごしていなかったのだけど、
先日、断りきれず、ついに出かけてしまいました。
港区の某マンション一室にある隠れ家レストランに。
なんつーかさぁ、居心地悪いよね、ここだけの話。
看板も掲げず、ひっそりと、知る人だけが知る店。
そういうコンセプトなら完全会員制にすりゃいいのに…。
店内にいるのは、およそ業界人ばかり。
自分も含め時代の先端、ではなく上澄み、灰汁のような連中だ。
いずれはお玉ですくって捨てられるというのに、
今から隠れ家なんとかで隔離されてどーすんだよなぁ…。
たしかにメシは旨かった。けど良く覚えていないんだ。

なにかがね、確実にゆっくり回っています。
情熱の炎の色も数年前とはきっと違うものになっているのでしょう。
そういう気持ちの違和感を「潮時」と感じるようになった。
さっさと仕事を辞めて念願の飲み屋を開きたいって思いがあるのだけど、
「いまのこの時代から始める馬鹿がいるか!」と言ってくれる
ありがたい友人の声ももっともだと思い、ずっと仕事を続けている。
自分でもガマンできるうちはガマンすべき時だなと納得しているので、
それはそれでいいのです。
でも、この時のようにたまに我に返る時はちょっと考えてしまう。
……どっちつかずなのは、きっと臆病なのでしょう。

とはいうものの、
前に書いた連続ドラマ脚本のところからまた依頼がきた。
またしても1話完結の13話シリーズだ。
それに今度は2シリーズ分のオファー。
1シリーズは引き受けて、1シリーズは保留中。さぁ、どうしたものかな?
両方やることになったら、この夏は甲子園だな、きっと泣くぞ。
終わって燃え尽きたら飲み屋のおやじになれるのだろうか?
それともまた誰かに裾を踏まれたりしてね、ありがたいけど。
そうなんです、それはとてもありがたいことなんです。


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2009/07/04(Sat) 17:01  N.A.T.

ちょうど一年ほど前に「T.K.G.」という記事を書いた。
「T.K.G.」つまり「たまごかけごはん」の本の紹介。
あの本に続編が登場したのです。今度は「N.A.T.」。
タイトルは「365日なっとう納豆ナットウの本」。
「N.A.T.」とはだから「なっとう」の略なんですね。
365品の納豆メニューが写っているのですが、
手ばなしで喜べるものから実験はしたのかよ!ってものまで、
今回もなかなかの暴れっぷりでかなり楽しめます。
そもそも納豆は大好物なので、
どんなメニューも笑ってやりすごすことができるけど、
納豆が苦手な人が見たら夢見ますよ、糸ひいて。

ご参考に以前書いた「T.K.G.」の記事はこちら。
(クリックして下さい)たまごかけごはん の紹介が読みたい

さて今回の「365日なっとう納豆ナットウの本」では、
編集部から最初にコメントがあります。
要約すると「たまごの時は良かったけど納豆は臭いと粘りが強烈なので大変」。
だから「納豆の個性とうまくやることが必須だった」とあります。
そりゃそうだとページをめくり始め、気になったものを少し紹介しましょう。

まずは朝食向け「ナットモーニング」のカテゴリーからは、
「戸籍上三親等ごはんN.A.T.」。
こちらは、納豆と醤油、豆腐、ちぎった韓国海苔を混ぜ唐辛子を利かせて
あつあつご飯の上にかけたもの。
続いてランチ向け「ナットランチ」のカテゴリーからは、
「フライングビューティーライスN.A.T.」。
こちらは、付属のたれとねりからしで混ぜた納豆をベースに、
ダシ味つき「とびこ」を加えてご飯にかけブロッコリースプラウトを散らしたもの。
「トビウオの卵って良く合います」と紹介されています。
またキッチンで一手間加える「ナットキッチン」のカテゴリーでは、
「チキンラーメンきちんとN.A.T.洋風」がすごい。
チキンラーメンに納豆はもちろん、
アンチョビフィレと5ミリ切りのトマトを加え黒胡椒のアクセント。
うへぇぇ~~、と思うもののよく考えればこれは旨そうだ。
「ハマリます」との自信のコメントに頷いちゃいました。
さらに美容と健康を目的にした「ナットヘルシー」のカテゴリーでは、
「あえて恋も…N.A.T.」のネーミングが抜群。
小芋の煮物にたれで混ぜた納豆をかけ柚子胡椒とカイワレを散らしたもの。
納豆の栄養素に少ないカリウムが豊富ですからね、小芋は。
さらにバランスが良くなるってものです。

とまぁこんな感じなんですけど、
最高に気になったのがパンのカテゴリー「ナットパン」のこの2品。
「ナットースト(1)N.A.T.」と「ナットースト(2)N.A.T.」。
「ナットースト(1)N.A.T.」はマーガリンを塗ったパンに、
練った納豆をかけて白髪ネギを散らしてオーブントースターで焼く。
「ナットースト(2)N.A.T.」はバジルソースを塗ったパンに、
練った納豆をかけて粗みじんのトマトを散らしてオーブントースターで焼く。
そういうレシピなんですけどね、気になったのは焼き時間なんです。
「ナットースト(1)N.A.T.」は「1分」と書いてあるのに対して、
「ナットースト(2)N.A.T.」は「59秒」と書いてある。
この1秒の差はなんなんだ!
「気になるなら作ってみたらいいじゃない」と言ってるに違いないのだけど、
それじゃ編集部の思う壺だ……、う~ん、じれったい!


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