万年筆で書く
日々見て、ふれて、感じたことを、ウソのつけない筆記具で。
2008/06/30(Mon) 16:51  お別れ
お別れ

我が家の隣人さんが引越して行ったのだそうです。
隣人氏は「ヤ」のつく稼業のちょいとエライお方で、
目を見張るほどの立派な彫物も全身に…。
そんな隣人氏の転居を教えてくれたのは管理組合の人。
「今まで色々なことがあったんでしょう、大変でしたね、
でも今日やっと出て行きましたから…」って長々と。
今まで一言もそんなことに触れなかった人たちがこれだ。
手の裏を返すってのはこういうことを言うんだよなぁ…。
仲良しではなかったけど、つきあいやすい人だったんですよ。
人の顔色なんか気にして生きる人じゃないからね。

隣人さんとのお付き合いはもう10年以上になります。
最初ボクが引っ越してきた時の内装工事がうるさいと、
きっちり怒鳴り込んできたのが初対面でした。
まぁでもそこはこっちも新宿育ちの新宿っ子ですから、
相手がプロだからって、そんなことで引くわけにもいきません。
その日だけはどうにか工事を中止してもらい、隣人さんの顔をたて、
「ただし明日以降は朝からガンガンいきますのでよろしく」と念を押し、
翌日からドッカンドッカンやるもののもう怒鳴り込んでは来ませんでした。
「よろしく」と言われてそれを飲み込んで帰ったら「了解」なのです。
これがいわゆる「筋を通す」ってことなんですけど、
まさか隣人さんがそっちのプロフェッショナルだとは思わなかったしなぁ。
そんなこんなで素敵なご近所さんづきあいがスタートするのですが、
初めはこちらの職業をちょっと気にしてましたね。
かみなり屋、実は見ようによっちゃ隣人さんと同業に思われる可能性もあって、
まぁそんなことで気にしてたんだと思います。
が、それも取り越し苦労だったと判ってもらえると、
そこからがさらに素敵なご近所づきあいになっていくわけです。

そんな隣人さんが身をもって教えてくれた人生訓を皆様にも。
ある日、隣人さんは頭をザックリと切られ何針も縫い、
顔も腫れまくって痛々しい姿になっておられました。
「何それ、どうしたの?」と聞くと、
「やられちゃってさぁ、やったヤツは逃げちゃってよ、ま、逃がさないけどね」
と、自分の目的にまっすぐ向かっていくモテる男の目で答えてくれました。
その時、最後に付け加えた一言が実に素晴らしいのです。
『人は簡単に信じちゃダメだよってことだよ』

……はい、肝に銘じておきます。ありがとうございました。


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▼ 万年筆で書きました | CM:2 | TB:0| edit

なかなか ---------- おなか屋 | URL 07/01 12:08 | edit
寂しいですねー。なかなか、ダチというか知り合いというか、になる機会というか、場合によっちゃ危機というか、に恵まれ?ないですもんね。
訪問に感謝。 ---------- かみなり屋 | URL 07/02 08:21 | edit
おなか屋さま
いらっしゃいませ。
隣人さんを狙ったトラブルに巻き込まれるなんていう危機は
微妙に想定していたのですがそれは無かったですね。
たまたまなんでしょうけど…。
深い知り合いになるチャンスは結構ありました。
「ルポライターになりたいんだったら事務所においで、
すっごい話しを一杯教えてあげるから」
なんてことはよく言ってくれました。
が、自分、ルポライターじゃないもんで…。


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