万年筆で書く
日々見て、ふれて、感じたことを、ウソのつけない筆記具で。since 2007.Feb.
--/--/--(--) --:--  スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | | | edit
2009/07/16(Thu) 21:42  遠い日の美術
遠い日の美術
小学6年の日の美術の授業で先生が本を読んだ。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を所々端折って粗筋だけ。
5分ほどで読み終えると「この話の絵を描きなさない」と言った。
「なんだこの授業?」と思いながら、
パレットに水性絵具を絞り出した、赤を大量に。
ボクにとってそれは飛び散る血の色だ。
天からの糸が切れ、落ちる者たちの体をバラバラにして描いた。
頭も腕も足も眼球もバラバラに千切れて落ちる絵……。
先生はその絵を見てそれはそれはヒドイ点数をつけた。
でもガッカリはしなかった、まったく。
充実感が沸騰し、気を失いそうだったからだ。

アイディア出しの散歩中に携帯のバッテリーが不安になり、
某大手書店がやっているカフェで充電させてもらうことにした。
テーブルや壁にある本は読み放題なのでありがたい店なのだ。
で、この日座った席にあったのが「芥川龍之介集」だったのです。
だから思い出しちゃったんだよね。
この時のことを思い出すと体温が上昇するっていうか、
やっぱり何かが沸騰する感覚になる。
物語のアイディアを整理するための外出なのに、もうそれどころじゃない。
なので、この感覚が抑えつけられなくなる前に書いてしまえと。
原稿用紙を取りだして万年筆でカリカリと焼き付けました。
隣のテーブルでは近所の専門学校生たちが6人で課題をやっている。
全員がPCを開いて作業を分担しているようだ。
手書きのボクは、最後に「雷」と記して万年筆のキャップをはめる。
コーヒーは少し冷め、残りも僅かなのだけど、携帯の充電はまだやっと半分。
もうちょっとフラフラしたいからバッテリー半分じゃ不安だ。
だから80%になったら出ようと思った。
フル充電よりはそのくらい、沸騰する手前くらいで。


ブログランキングに参加中です。
応援よろしくお願いします。
スポンサーサイト
▼ 万年筆で書きました | CM:3 | TB:0| edit

---------- fumika | URL 07/16 22:03 | edit
面白い授業をする先生ですが、
生徒の感性に低い点数をつけるという感覚は不思議です。
それにしても人間の記憶ってすごいですね。
今まで忘れていたのに、何かのきっかけで小学生の、
たった一日の出来事を思い出すなんて。

手書きの文字は優しさを感じますし、
一眼レフのカメラがカフェのテーブルの上に置かれていると、
その人のこだわりを感じたりして、チラッチラッと盗み見てしまいます。
---------- riri | URL 07/17 14:04 | edit
かみなり屋さん、こんにちは。
きっと物語にあてられてしまったのですね。
しかも、よりによって芥川さんの作品ですか。
そうなるとこれまでも何度も思い出していますよね。
これまではどうやって気持ちを鎮めてきたのか?
そんなことも気になってしまいました。
今回かみなり屋さんが書かれた文章にも熱気が感じられます。
「焼きつけた」との表現は正にそういうことなのですね。
訪問に感謝。 ---------- かみなり屋 | URL 07/19 18:42 | edit
fumika様
いらっしゃいませ。
先生ってのは大抵こんな感じの人たちですよね。
でも本当にそのヒドイ点数にはなんにも感じなかったんです。
当時は美術なんて好きでもなかったし、
他の授業とちがって息抜きできる授業ってくらいの受け止め方でしたから。
あと、カメラを持っている人を見かけるとボクも気になります。
どんな機種なのか、一眼レフならどんなレンズつけてるのか、
撮影する現場を目撃できたならその撮影方法も見ちゃいますね。
たま~に、手ぶれしないようにきちんと持てていて、
構えたら判断も素早く撮影する人がいます。
で、そ~っと近づいてみると明らかにプロだったりして勉強になったり。
プロはやっぱり姿も様になっていてカッコイイもんですね。

riri 様
いらっしゃいませ。
「物語にあてられた」そうかも知れませんね、スゴイです芥川さん。
この思い出はこの年齢になるまで年に数回は思い出してますし。
ね、なが~~く、引きずってるでしょう?
多分これからも何度も何度も思い出すでしょうね、間違いないです。


管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバックURL→http://kaminariya.blog95.fc2.com/tb.php/369-58439872
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。