万年筆で書く
日々見て、ふれて、感じたことを、ウソのつけない筆記具で。since 2007.Feb.
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2011/08/18(Thu) 09:39  Short Trip
Short Trip
ノストラダムスの予言がまだまだ先の未来だった夏。
僕はそこそこの日焼けをしながらも
受験に正面から向き合っていた。
目標なんて決まっていないのに詰めこみまくる日々。

模試での全国順位を気にして話しかけてくる
銀ブチ眼鏡の優等生くんたちとは
同じスピードで走りながらも
ゴールの場所はなんかちがうと思っていた。

眉をシャープに剃り、ごきげんなパーマをかけた
ヤンキーくんたちとも気軽に話しはしたが、
彼らがどうして走らなかったのか、
その理由は判らなかったし
聞いても無駄な気がした。

夜、好きな女の子に電話してちょっと会い、
面白くもない夏休みのことを
さも楽しそうに話して別れる……。

卒業したら距離ができちゃうんだよ、
なんてことを思いつきもしないまま
尻のポケットからショートホープを出して一服……。
熱くて持てなくなるまでマッチの火を見ていた。

「一緒にパーマかけようぜ……」
「新しい道着買ったんで見て欲しいんです、センパイ……」
「明日、多分ヤツらとモメるんで力貸してくれ……」
「志望校は決まった?」
「ルイード行ってそのままディスコ行こうよ……」

いまでも覚えてるのはそんなノイズばかり……。
タバコの煙の向こうに月は出ていたのかな?

夏休みの日焼け少年たちとすれちがうと
自分もあの夏に帰れるような陽炎を見る。
でも、あの時頭の中でガンガン響いていた音楽が
再び鳴りはじめることはない。
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